タイトルの通りです。2023/3/5(日)の前編・後編通しの公演を観ました。
全体的な感想
観に行って良かった!
多分再演はないと思うので、ちょっとでも気になっているなら、どうしても経済的に厳しいとかスケジュールが絶対無理とかじゃなければ観に行ったがいいと思う。
筆者について
FF10(とFF10-2)プレイ済、アルティマニアはシナリオ・バトル編両方とも熟読したし、好きな作品だけど、なんせ1X年前の話なのでたいぶうろ覚え……そういや隠し要素はそんなにこなしてないな……みたいな感じ。観劇の経験はタイトルの通り。
漫画・アニメ・ゲーム等の実写化全般があまり好きではないです。直近で「いいじゃん!」って思った実写化モノは名探偵ピカチュウ(2019年は直近なのか???)。
良かった点
キャラがびっくりするほど原作そのまんまだった
え???本人か????と思った。
メインの7人はもちろん、登場キャラほぼ全員。
中でもワッカが断トツで凄まじかった。もうありゃ本人だよ。演者の方はワッカの声優さんと元々声が似ていたのか?と思って調べてみたけどそうでもないっぽい?(いやまぁ役を研究しまくったんだろうけど)
ティーダやジェクトもすごかったなー
女形というものを初めて観たもんで、最初は正直女性役全般に違和感があったけど、喋り方や仕草が徹底的に原作再現されてたのですぐ慣れた。そういやユウナレスカは声もめちゃくちゃ似てたな……
音楽のアレンジがすごく良かった
全部和風というか歌舞伎風アレンジ。すごい。曲数もかなり多い。サントラ出したら売れそう。
シーモアバトルとかOtherworldとか、和風のアレンジが厳しそうな曲もちゃんとあった。
私の一番の推し曲である「浄罪の路」も流れたので、内心ニッコリしてました。
ストーリーの変な改変が全く無かった
実写化でありがちなストーリーの謎改変や致命的な端折りがなく、無理ないペースできちんと話が進んで安心した。
これが2時間前後の映画とかだったら無理だったと思う。
シーモアが歪んだ過程の描写が丁寧だった
序中盤から結構尺を取ってシーモアの過去回想が入ってた。
確か原作ゲームだと、中終盤以降とか寄り道とかしないとその辺がよくわからないんじゃなかったっけ?(うろ覚え)
アルティマニアやwikipedia並みに丁寧だったので、なぜあそこまでユウナのことをストーキングするのか、初見やうろ覚えの人に対してもわかりやすかったんじゃないだろうか。
サブキャラめっちゃ登場してた
パンフやwebサイトに出てるキャラ以外のサブキャラがたくさん出てて驚いた。
多分、尺が許す限りは出たんじゃないんだろうか。
ちょっとな……と思った点
リュックのくだりが端折られすぎてて悲しかった
ストーリーの致命的な改変というレベルではないと思うんだけど、ゲーム序盤でリュックと出会うところとアルベド族であることがワッカに後でバレたところが、まるっとカットされてしまっていた。
おそらく尺の都合に加えて、この劇中ではアルベド語という概念が消失しているので(アニキも出てきたけど普通に会話してた)省略されたものだと思われるが……。
出会った直後に、口上でユウナのいとこであることとアルベド族であることが全員に知らされたので、ワッカとリュックが口論するくだりはそこでやってたんだけど……
あれはねー、ある程度メンバー全員が関係値を築いてたからこそ見ごたえのある場面だから、初対面であれやるのは印象だいぶ違うんだよな。
特に、ティーダの「リュックはいい子だと思うよ」ってのは、初対面だと違和感すごい。
アルベドホームのくだりも、有名なシーン以外カットされちゃってて、リュックの不遇感が余計増してしまった。シーモアの登場頻度の1/5でいいからリュックにわけてあげてほしい。
(まぁこれも、イサールを始めとした他の召喚士たち一行が出てこなかったので省略されてしまったんだなとは思う)
FF10歌舞伎でよくありそうな質問
時間長くない?
前編後編の合間以外に、1時間前後ごとに20分くらいの休憩挟んでたので、思っていたほどしんどくなかった。
最後だけ2時間ぶっ続けでやるので、そこはまぁ頑張れって感じだけど……
値段高くない?
舞台全然観ないので相場が全然わからないんだけど、上映時間が合計7時間もあるし、キャストの人数や演出とか考えると、全然妥当なんじゃないかなとか思った。
客層どんな感じだった?
一番最初に「歌舞伎初めて見る人」と「FF10知らない人」が挙手するんだけど、
歌舞伎初めての人は半分くらい、FF10知らない人は1/4くらいいた。
ほぼFF10のオタクだと思ってたので(失礼)、私的にはびっくり……w
観劇って女性の方が多いのかなとか思ってたんですが、意外と老若男女問わない感じだった。
あと、公演2日目で空席結構あった(なんなら私の席は目の前空席だった)ので、「皆もっと行ってあげてよぉ!!!」って気持ちになった。
歌舞伎全然知らんけど大丈夫?言葉通じる?
全然問題ありませんでした。
※「時代物」と呼ばれる歌舞伎は言葉遣いが古典的で、初見にはとてもハードルが高いらしい
「キマリは通さない」はあった?
あった。
グッズはどんな感じだった?
人気そうなやつ(絵皿やコップ)は前編終了時点で売り切れになってた。
あと、ドリンクやドーナツも売り切れだった。
1週間経ったので、今はもう少し在庫多めに確保してるかもしれない。
なんで再演ないの?
ステージアラウンド東京が、FF10歌舞伎を最後に閉鎖されるらしい&この会場を前提とした演出が多かったので、おそらく再演はないと思われる。
なので、迷ったら行こう!(2回目)
今からでもチケットまだ確保できそうなので!(悲)
そのほか備忘録
- FF10歌舞伎においては、ユウナだけでなく、シーモアもオッドアイっぽい
- ワッカがルッツに殴りかかるシーン、殴る未遂で止められててなるほどってなった
- シーモアの初戦、シーモア全然魔法使わず杖で殴ってて笑った
- ユウナの結婚式のシーンで、シーモアに対してルールーが「しつこい男は嫌われるわよ」って言ってて笑った。あれ原作にはなかったよね?
- ブリッツボールはちょっとシュールだった……初見の人は何してるのかわかったんだろうか
- ルールー、ちゃんとモーグリ人形持ってたけど、説明が全くなかったから初見の人はry
- キマリとアーロンは原作と比べると口数増えてると思う
- 原作であんなに苦戦したシンの体内が秒で攻略されてて複雑な気持ちになった
- ↑なので、シーモアが最後に出てくるのはベベルに変更されてた。まぁこれはいいんじゃないだろうか
- 雷平原がまるっとカットされてたけど、リュックの雷嫌いは別のところで回収されてた(初見の人にはよくわからなかったのではないだろうか)
- シーモアの最終異体、衣装で再現されててなるほどとなった
- エボン=ジュが喋ってびびった……あいつ意思も人格もないんじゃなかったけ?
余談
会場前に桜が咲いてた。
豊洲は普段あまり行く場所じゃなかったので、ついでに観光してきた。
前から泊まってみたかったラビスタ東京ベイにも行ってきた。
ご飯美味しかったし、温泉も良かったし、アイスも無料だったし、部屋も快適だったしとっても満足。景色も良かった。
ただ、めっちゃ混んでたなー……コロナ流行ってからあんなに混んでるホテルに泊まったのは初めてだったかも。
橋の向こうの、オリンピック村跡地を突っ切りながら散歩。ゴーストタウンときいていたけど、今はがっつり工事中で人はぼちぼちいた。
おわり。